2012年10月29日

ひと・しずおか:河津バガテル公園専務・寺田繁雄さん /静岡

◇お客様目線で変化に対応−−寺田繁雄(てらだ・しげお)さん(66)
 バラの名所、パリのバガテル公園の姉妹園の河津バガテル公園。しかし、長引く景気低迷などで経営が悪化。河津町の第三セクター「河津バガテル公園」が初めて公募した専務に昨年12月1日に就任した。

 「私自身、観光業は初めて。資生堂に入社以来、国際畑を歩き、イッセイ・ミヤケやジャンポール・ゴルチエの香水ブランドの立ち上げなどを手掛けました」という。

 香水販売の子会社社長を01年に退職、「自然の美しさや人の親切さにひかれて」7年前に下田市に家を買い移住した。昨年の10月、偶然カーラジオで常勤の専務取締役公募のニュースを聞き、「親しくなった地域の役に立てれば」と応募した。

 河津バガテル公園は7ヘクタールの敷地に、ベルサイユ宮殿を模したレストランや土産物店などが並び、3ヘクタールのフランス庭園式のバラ園10+件が売り物だ。しかし、01年のオープン当初は年間24万人だった来園者が、10年度は6万6000人に落ち込んだ。公園部門の赤字は約8000万円に膨らみ、経営危機に直面していた。

 「初めて公園を見た時は驚きました。パリの本家に劣らない立派さです。素材はいいのだから、お客様の変化に対応すれば必ず巻き返せると思った」

 町職員や町議、関係者を訪ね、意見を聞き、支援を頼み、「小さいことからできることをやっていく」と決めた。

 「まず園の正面ゲートに看板がない、と指摘されました。お客様目線で楽しんでもらうことを心がけるようにしています」という。

 ターゲットを資産に余裕のある団塊の世代に設定。この世代の「健康・自然・知的欲求」を観光に絡めた展開を心がけている。

 今年の5、6月にはフランス人シャンソン歌手のコンサートを開催。10月24日の園芸教室には約40人が参加し、バラの苗木などが「開園以来の売り上げ」だった。

 昨年度7万人に持ち直した入園者数は、今年9月までで前年度比15%増にこぎ着けた。目標は「来年度に10万人」。

 今は秋バラが咲き誇るが、1月中旬から3月はバラがなくなり、苦しい季節に。「県の伊豆農業研究センターの助力を得て、天城、伊豆の名が付く山野草を植栽し、バラ以外の付加価値を付ける予定」と、「冬枯れ」対策にもアイデアを練っている。【扇沢秀明】
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20121028ddlk22070078000c.html
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河津バガテル公園が経営悪化で苦しんでいたとは知りませんでした。私も集客増加のお手伝いをしたいものですね。素晴らしいバラ園なので今後もずうっと継続してほしいからです。河津バガテル公園の一番の問題点は、交通の便が悪いことでしょう。できれば周辺の観光化をはかり毎日バスが走るようにならないとだめでしょうね。ちなみに私は駅から河津バガテル公園まで歩いて1時間くらいかけていきましたが、自然にあふれてよいところです。


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